相続の際に気をつけなければならないもののうちのひとつに連帯保証債務の相続があります。
連帯保証債務の相続、つまり、連帯保証人の地位の相続です。
被相続人(=亡くなった人)が誰かの連帯保証人になっていた場合、相続人がその連帯保証人の地位を承継することになります。
連帯保証契約とは自分がお金を借りたわけではないのに、借りた人と同一の債務を負うといった契約です。借りた人がきちんと返済すれば問題はありませんが、きちんと返済しなければ連帯保証人が返済しなければなりません。
自己破産をする人達の中には、自分が借金をしたわけではないのに、他人の借金の連帯保証人になっていたことが原因で自己破産をせざるえなくなった人がたくさんいます。
日本では昔から連帯保証契約が多く、被相続人が親戚や友人の連帯保証人になっていることは珍しくありません。相続が発生した際には、被相続人自身の借金の確認だけでなく、誰かの連帯保証人になっていることはないかということまで確認しましょう。