連れ子に相続権はない

配偶者が亡くなった場合、連れ子には相続権はありません。

 

山田家は、夫の太郎、妻の花子、長男の和樹、次男の良太の4人家族です。長男の和樹は妻とその前夫との子です。和樹は結婚し、家庭を持っており、太郎、花子と同居しています。良太も結婚していますが、別の町で暮らしています。

 

はじめに花子が亡くなりました。花子の財産は銀行預金のみであったため、太郎、和樹、良太の3人で法定相続分通りに分け合いました。

 

花子が亡くなった2年後、太郎も亡くなりました。太郎には財産として和樹家族と同居していた家と銀行預金がありました。そこで和樹と良太は相談し、家は和樹名義にし、銀行預金は良太が相続することとしました。

 

和樹が最寄りの司法書士事務所へ手続きの依頼に行ったところ、和樹は太郎の法定相続人ではないと言われました。和樹は太郎の子供同然に生活してきましたが、戸籍上親子になっていないため、法定相続人ではなかったのです。遺言書もなく、法定相続人は良太のみのため、家も銀行預金も良太がすべて相続するしかありませんでした。

 

このような場合、和樹が家を相続できるようにするためには、

 

①太郎と養子縁組をする

②太郎が、生前に家は和樹に遺贈するという内容の遺言書を作成する

 

このどちらかをしておく必要がありました。

 

なお、山田家の例で、良太が相続した家を和樹名義にするためには、良太から和樹に贈与をするか、売買契約を結び、和樹が良太から買い取る必要がありませす。贈与の場合には贈与税がかかりますし、買い取る場合は相場相当額で買い取らないと贈与とみなされる可能性があります。

 

後々の相続トラブルの防止や、無駄なお金がかからないようにするためにも、家族の中に連れ子がいる場合には生前の相続対策をしておくことをおすすめします。

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